交通事故ストーリー その2

示談書の金額は怪しい?「弊社基準」の謎

交通事故に遭ったのは会社の営業で自動車を運転しているときでした。
交差点で一時停止を怠った車と私の運転していた車が接触したのです。

事故現場では、体に痛みは感じませんでしたので、物損だけで済ませようと思いました。
ですが、その夜自宅に帰ると、突然、めまいと吐き気がし、首に違和感を感じるようになりました。
原因はその日の事故しか考えられませんでした。

私は、3年前から生命保険の外交員として働いています。
3年前、私は離婚し、私は、女手ひとつで小学生の子ども二人を育ててきました。
翌日、私は、仕事の合間を見て整形外科病院に行ったところ、頸椎捻挫と診断されましたので、 警察に診断書を提出し、人身事故扱いにしてもらいました。

首の痛みは改善するどころか酷くなる一方でした。
私の給与は歩合制なので、一日でも休みたくなかったのですが、痛みでめまいや吐き気がひどく、とても働ける状態ではありませんでした。
整形外科の主治医に相談したところ、10日間の安静を指示されましたので、やむを得ず2週間ほど会社を休みました。

2週間経過したからといって、すぐに体調が良くなるわけではありませんが、休んでいては生活ができなくなってしまいますので、痛みをこらえて仕事に出ました。

その後は、仕事の合間に通院していましたが、なかなか痛みが去らないので、主治医に相談して、整骨院に通うことにしました。

6か月経過したころ、任意保険会社を通じて後遺障害の事前認定手続をしましたが、結果は、後遺障害該当なし。
事故当時ほどではありませんが、まだ痛みが残っているのに、どうして?!というのが正直な気持ちでした。
納得できませんでしたので、異議申立てをしましたが、結果は変わりませんでした。

時効が迫って来ていましたので、私は、示談に向けて話し合いをすることにしましたが、

示談書の内訳に書かれている項目や金額が、果たして相当なものなのかどうかわかりませんでした。
「弊社基準」というのも、何の基準かわかりませんでした。
インターネットで調べたところ、ある程度のことはわかりましたが、弊社基準というのが何なのか、また、私の場合はどうなのか、というところまではわかりませんでした。

そこで、土曜日でも無料で相談に乗ってくれるという交通事故相談に予約をし、弁護士に面談したところ、保険会社基準や裁判基準など色々な基準がないようで実はあること、私のように専業主婦ではなく、仕事を持っている兼業主婦の場合には給与と賃金センサスのいずれか高い額が休業損害の計算の基準となる基礎収入となることなど細かく説明を受け、裁判基準での示談額も計算してもらいました。
仕事と家事を抱えている私は、保険会社と交渉するような時間もありませんでしたので、

弁護士さんに示談交渉を依頼し、その1か月後、示談金をもらいました。

私の一番の願いは、交通事故に遭う前に健康な体に戻してもらうことですが、簡単には叶わない願いです。
もはや金銭的に解決するほかないと、自分に言い聞かせ、また、示談をする前に色々調べ、弁護士さんに依頼したうえで示談しましたので、後悔はありません。

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