なかなか春らしい天気に恵まれませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、私は札幌から根室に行く機会がありました。
札幌から釧路、釧路から根室とJRを乗り継いで行ったのですが、乗車時間が片道で6時間以上かかり、車窓から外の風景を眺めつつ、改めて北海道の広さを実感する旅となりました。
札幌に帰ってから行きつけのお店でこの話をしましたところ、お店の方からは「ずいぶん短時間で行けるようになったんですね。昔は片道だけでも半日かかることもありましたよ。」といわれ、驚いてしまいました。
弁護士の仕事をしていると、遠くにある裁判所など遠隔地に行かなければならないことがあるのですが、場合によっては、かなりの長距離移動が必要になることもあります。
先輩の弁護士の話では、数十分の裁判のために丸一日かけて移動しなければならないことも以前は多かったそうで、そのような話を聞くと、交通機関が発達したことの有難さを身に染みて感じます。
また近年では、遠隔地での裁判等の場合に裁判所が相当と認めるときは、代理人の弁護士の事務所において電話会議という形式を利用できるようになり、実際に裁判所まで足を運ばなくても争いごとのポイントや証拠の整理をすることができるようになりました。
更に今年からは、家庭裁判所の調停等の一部でも、電話会議システムを利用できることになりましたので、家族関係の争いごとについて、遠くの裁判所に出向かなくても裁判手続を利用することが出来ることになりました。
遠くで起きている争いごとについて不安や疑問を抱えている方は、一度弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか。近年では便利な手続も増えていますので、問題解決への近道が見つかるかもしれません。