新聞やテレビなどで電話相談の案内等を見聞きされたことはありますか。
電話相談には,定期的に行われるものがあったり,また臨時で一日だけ行われるものもあったりと,いくつかの形態があります。問題に直面した方にとって気軽に相談できる窓口になればとの考えで開設しています。
なかでも臨時で行われるものは,社会問題になっているものなどタイムリーな問題を扱うものが多くあります。被害が多発した消費者事件や多くの方が対象とされてしまった派遣切り等の労働問題など,多くの方が相談事を抱えうることからその受け皿になることができればということで設けられています。また,臨時の電話相談会を開催することを通じて,社会に広く問題を訴えていきたいという思いも持っています。
我々が臨時の電話相談会を開催するにあたり最も悩ましいのは,どれだけ広報活動を充実させ,電話相談窓口の存在を知っていただけるかという点です。 広報活動としては,我々で作成したチラシをあちこちで配布したり,マスコミの方々にご協力いただきテレビ,新聞,ラジオなどで広報していただいたりといったことを行っています。
しかし,いろいろと工夫してもいつも広報がうまくいくとは限らず,担当弁護士は電話機とにらめっこをしながら電話がかかってくるのを待ち続けているだけになってしまうということもあります。こういうときはドッと疲れがたまり,相談することを必要とされている方に相談会の案内を届けることができなかったのではないかと反省しています。
一方,広報がうまくいったときには,相談を終えて電話機を置けばすぐに次の相談電話がかかってくるといったこともあります。こういう時には相談会を開催したことにやりがいを感じつつ,一方で社会問題の重大性についても実感し身の引き締まる思いを抱いています。
電話相談は,何と言ってもいつでもどこからでも気軽に相談ができるツールです。電話相談をきっかけに有益な情報が得られる可能性はありますので,気になる事柄での電話相談窓口を見かけられた際には,お気軽にダイヤルしてみてください。我々弁護士が電話機の前でジッとご連絡をお待ちしています。