とある人からのお土産で、タイガーバームをいただきました。
ご存じない方も多いと思いますが、タイガーバームとは、シンガポールの企業によって作られている軟膏です。
「肩こりなどに効く。」と買ってきてくれた人は言っていました(あくまでも「効用ではなく個人の感想です。」)。
タイガーバームは知っていたのですが、はじめて実物を見、ふたを開けました。
すると懐かしい臭いが。
これは、子どものころに実家の薬箱にあったあの軟膏の臭いだ。
ところが、その軟膏の名前がどうしても出てきません。
日頃、このようなときにはできるだけネットで検索をしないで思い出そうとすることにしています。
ネットを安易に使うと脳が退化するのではないかと思い込んでいる昭和世代ならではの思い込みなのかもしれませんが。
今回もネット検索をせずに・・・と思い、かなり考えましたが、どうしても思い出せませんでした。
あの、何だっけ、上に十字のマークがある黄色く丸い小さな缶に入った軟膏・・・。
ちょうどイライラしている時でもあり、脳の退化を覚悟で、あっさり、スマホで「十字、黄色、軟膏」と入れて検索。見覚えのある黄色い缶の写真が。
「あ、これだ。」と思い、名前をみると、「キップパイロール-Hi」という名前が。
間違いなくこの軟膏を探していたのですが、その名前に全く聞き覚えがありません。
そもそも、私はこの軟膏の名前を認識したことがなかったのかもしれません。
確かに缶の上部に名前が書いてあるのですが、「KIP PYROL」と英語表記。
また、そう思えば、母親も「軟膏」としか言っていなかったような気が。
認識したことのない名前を思い出そうと思っても、出てくるわけがありません。
覚えていないのに、頑張って思い出そうと必死になっていることの滑稽さ。
脳の退化どころの話ではありません。
この「病」を治す軟膏が世界のどこかで製造されていることを期待しています。