取引先に対して売掛金があるのに,支払ってくれない。こんなお悩みを抱えている会社は少なくないと思います。こういう場合,どうすれば良いのでしょうか。
取引先と直接会って話し合いますか?内容証明郵便を送りますか?それとも,訴訟を提起するなど法的手続を採りますか?
取引先が支払ってくれないのには,色々な理由があります。商品やサービスに不満があるからかもしれませんし,支払いたくても支払えない状況にあるからかもしれません。相手がいかなる理由で支払ってくれないのかを見極めた上で,相手の属性も考慮に入れながら,採るべき適切な手段は何であるか,慎重に判断する必要があります。
また,取引先が倒産してしまった場合,売掛金の回収はあきらめなければならないのでしょうか。必ずしもそうではありません。取引先に動産を売却していた場合,この動産から優先的に弁済を受けることができますし(先取特権),動産が転売されていたとしても転売代金が取引先に支払われる前であれば,この転売代金を差し押さえることにより回収できる場合もあります。
売掛金をきちんと回収できるかどうかは,会社の資金繰りにも大きく影響してきます。ただ,回収のためにどのような手段を採っていくかの判断には,事案を冷静に見極める目と各々の手段のメリット・デメリットを踏まえて取捨選択する能力が必要であり,一口に「回収」と言っても,なかなか大変なものです。回収のための最善の方法を探るため,法律の専門家である弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。特に,取引先が倒産してしまったような場合や倒産しそうな場合は,時間との闘いになりますから,少しでも早く相談されることをお勧めいたします。
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ちなみに,札幌弁護士会では,初回30分無料の面談相談を行っています。売掛金回収の問題ばかりでなく,労働問題や契約書の作成,クレーム対応,事業承継など,様々なお悩みを抱えておられると思います。日々の業務の中で困りごとがありましたら,まずは一度お電話をください。
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