日常生活を送る中で、交通事故や窃盗事件などの犯罪の被害に遭ってしまうこともあろうかと思います。このような犯罪の被害に遭われたとき、どのようなお悩みをもたれるでしょうか。被害に伴う精神的なストレスから解放されたい、加害者に対して適正な処罰をしてほしい、加害者に対して損害賠償を請求したいなど、犯罪の被害に遭われた方は、様々なお悩みを抱えることになります。
では、このような悩みを抱えられたとき、誰に相談しようと考えるでしょうか。家族や友人、警察、役所、病院など、いろいろな選択肢が思い浮かぶかと思いますが、その中に弁護士という選択肢は入っているでしょうか。
弁護士というと、刑事裁判において、被告人の権利保護のための活動を行う人というイメージが強いかもしれません。もちろん、このような刑事弁護人としての活動は弁護士の重要な使命の一つです。しかし、犯罪が起きたときに保護されるべきなのは、被告人の権利ばかりではありません。犯罪の被害に遭われた方は、犯罪によって生命・身体・財産等の重大な権利を侵害されています。このような被害を受けた方の被害回復のための活動も、弁護士の重大な使命の一つといえます。
具体的に犯罪被害者のために弁護士が行う活動は、被害届や告訴状の提出のお手伝い、捜査の進行状況や処分結果の確認、事情聴取や裁判傍聴への付添い、刑事裁判において意見陳述等の活動を行うためのお手伝い、加害者からの示談の申入れに対する対応や加害者に対する損害賠償請求のお手伝い、マスコミ対応など、多岐にわたります。相談に来られた方のご要望に応じて、様々な対応策をご提供できますので、困ったときの相談相手として、弁護士も選択肢の一つに入れていただければ幸いです。
とは言うものの、どうすれば犯罪被害者支援活動を行っている弁護士に接触できるのかわからないという方も多いかと思います。札幌弁護士会では、毎週水曜日の午後5時から午後7時までの間、犯罪被害者弁護ラインという犯罪被害に遭われた方専用の電話相談窓口を設けています。通話料はかかりますが、相談料は無料です。犯罪被害についての悩みを抱えられている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
犯罪被害者弁護ライン 011-251-7822