石狩太郎弁護士は、司法研修所を出て、札幌弁護士会に弁護士登録をして10年経過した中堅の弁護士、法律顧問をしている会社の社長からは未だ若手と思われているが、札幌弁護士会の消費者保護委員会の副委員長の任にあり、多忙な毎日を送っている。
そんな弁護士石狩太郎の春の1日を追ってみました。

「依頼者から受任事件についての問い合わせの電話が2本入った。経過と問題点、今後の進行予定を説明する。また、昨夜のうちに顧問会社から送付されたメールを確認。メールに添付されていた新規店舗の賃貸借契約の内容を確認し、顧問会社に問題点を指摘する電話連絡を済ませる。」
札幌地方裁判所にて、交通事故による損害賠償請求事件の原告代理人として、クレジットの保証債務請求事件の被告代理人として、弁論2件を行う。その後、保証債務を求められている依頼者と裁判所内にて次回裁判の打ち合せをする。 保証を否認することは仲々むずかしそうだ。 「しかし、保証の取りつけ方法にも無理がある。更に頑張ってみよう。」
「札幌簡易裁判所に過払金返還請求事件の原告代理人として出廷。利息制限法違反の利息で15年以上も貸し付けを行っていたにもかかわらず、被告の消費者金融業者は10年間の取引履歴しか開示しない。それよりも前の取引履歴を速やかに開示するよう頑張ってみよう。」
既に予約の相談者が待っている様子。直ちに相談を受けることにする。
「相談終了。合計6件の相談を受けた。離婚相談1件、債務整理に関する相談2件、犯罪被害の示談に関する相談1件、中小企業の債権回収相談1件、中小企業の事業承継に関する相談1件。そのうち、3件について継続して相談を受けることとし、後日改めて事務所で打ち合わせをすることにした。このところ、これまで本人同士で解決しようとして泣き寝入りしていたような件や中小企業の事業に関しても、とりあえず弁護士に相談してみようという人が増えてきた。弁護士に知り合いがいないという人も、法律相談センターなら気軽に弁護士に相談できるようだ。」
「留守の間に来ていた電話メモを確認し、依頼者や裁判所に連絡をする。来週期日を迎える訴訟に関する相手方からの書面も届いた。早速、依頼者に書面の大まかな内容を連絡し、届いた書面のコピーを送付するよう事務員に指示する。また、サラ金2社から、既に提出している返済案に対する修正案が届いた。本人の収入と父からの協力資金からみて、修正案での返済は厳しい。太郎弁護士の案で和解してもらうよう各業者を説得する。」
「弁護士会館で消費者保護委員会。今日の議題は、高齢者が消費者被害に遭わないため、弁護士会としてなすべきことは何かということである。独り暮らしのお年寄りを狙った訪問販売や詐欺的商法など、法的知識が少ない高齢者層への高額商品のセールス等による被害は最近特に問題になっている。今後益々高齢者社会を迎えるにあたり、弁護士会としてももっと頑張らねば。」
桃子が今日の幼稚園での出来事を一生懸命話してくれる。21世紀の日本と世界、そして子ども達とのかかわりをフト考える。 今日は夜少し時間がありそうだ。来週に予定されている「日本国憲法の話」の講演準備を少しでもしておこう。さあ、明日も頑張るぞ。
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