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2012/12/07

12月16日札幌弁護士会ジュニアロースクール開催

「法教育」をご存じでしょうか?

広報委員会

札幌弁護士会では,中学生・高校生を中心とした一般の方々を対象として,法律の知識ではなく,法的なものの考え方や見方を体験的に身に付けてもらうため,模擬裁判やディスカッション形式の授業などの「法教育」活動に取り組んでいます。

この「法教育」活動の一環として,毎年,高校生を対象とした「ジュニアロースクール札幌」を開催しています。このイベントには,毎年北海道内のさまざまな高校から学生が集まり,身近な法律問題を題材にした法教育授業と模擬裁判に取り組んでいます。

第8回ジュニアロースクールの模擬裁判の様子

今年は,平成24年12月16日(日)に「第9回ジュニアロースクール札幌」が開催されます。今回は,このジュニアロースクールで授業を担当する小川和晃(おがわ・かずあき)弁護士にインタビューをしました。

――小川弁護士が法教育に関わるようになったのはどうしてですか?
まだ弁護士になる前,司法修習生として研修をしていたときに,弁護士会の法教育イベントである「法カフェ」に参加させてもらいました。この「法カフェ」では,中学生・高校生の皆さんにお金の貸し借りに関するトラブルの事例についてディスカッションしてもらったのですが,学生たちが難しい問題に真面目に取り組んでいる姿を見て,法教育活動に興味を持ちました。

それがきっかけで,弁護士になってから法教育委員会への配属を希望しました。

――弁護士になってからはどのような法教育活動に関わってきたのですか?
昨年度はジュニアロースクールに参加して,高校生たちの模擬裁判でのグループディスカッションの輪に加わりました。

高校生のグループの中で話をする小川弁護士

昨年度の模擬裁判ではスリの窃盗事件を題材にして有罪・無罪の判断してもらったのですが,高校生たちが自分の考えをしっかり持った上で意見を発表し,また,他人の意見に真剣に耳を傾けて,白熱した議論を交わしていました。そのようなエネルギーに満ちあふれた学生と接することで,私自身も活力をもらったような気がします。

――今年のジュニアロースクールでは授業を担当するということですが……
はい。私と学校の先生とのペアで担当することになったのですが,ジュニアロースクール参加2回目にしてのいきなりの大役で緊張しています。

――今年は具体的にどのような授業をしようと考えているのですか?
まだ構想の段階ですが,学生に身近な題材で考えてもらいたいということで,高校生の間の恋愛から結婚の約束,そして別れというような題材をもとにディスカッションをしてもらいたいと考えています。参加してもらう高校生の皆さんに楽しみながら法について学んでもらえるように,授業担当チームをつくって一生懸命準備を進めているところです。

――最終的にどんな授業が出来あがるのか非常に楽しみですね。最後にジュニアロースクールへの参加を考えている高校生に向けたメッセージをお願いします。
ジュニアロースクール参加するのに特別な知識や準備は必要ありません。参加する前は上手く話せるかどうか不安だったという学生も,毎年スクールが終了するときには,また来年も参加したいという感想をもって帰っていきます。

違う高校の高校生と議論をしてみたい,弁護士などの実際の法律家に会ってみたいというような理由での参加でも大歓迎です。多くの皆さんのご参加,お待ちしております。

第9回ジュニアロースクール札幌開催のお知らせ
第9回ジュニアロースクール札幌

日時 2012年12月16日 午前10時から午後4時30分頃まで
場所 札幌弁護士会館
イベント概要 午前の部は学校の教員と弁護士がペアとなって、身近な法律問題を題材にゼミナールを行います。そして午後の部は、模擬裁判を行い、被告人が有罪が無罪か、評議を行います。
対象 全道の高校生
定員 50名程度
参加方法 事前申し込みが必要です。
はがき、FAX、メールにて1.住所 2.氏名 3.電話番号 4.高校名 5.学年 6.このスクールで何を学びたいかについて記載し応募してください。
申込締切 平成24年12月3日
参加費 無料
主催・共催・協賛 主催:札幌弁護士会
後援:北海道弁護士連合会、北海道教育委員会、札幌市教育委員会、北海道新聞社、弁護士と教員との法教育ネットワーク
問い合わせ先 弁護士 多田絵理子
電話:011-206-6547 FAX:011-206-6548

こちらのイベント情報は札幌弁護士会のウェブサイトに掲載されております。