札幌弁護士会では、6月15日(土)、札幌駅前通地下歩行空間(通称「チ・カ・ホ」)広場で10分間の無料法律相談「クイック法律相談」を実施します。 「クイック法律相談」は、昨年9月に岩見沢百餅祭り、今年の1月に北海道ハンセン病問題ウィークで試行的に実施したことがありましたが、今回は正式な形として初めての実施となります。

過去の「クイック法律相談」ブース
今回は、この「クイック法律相談」について、札幌弁護士会法律相談センター運営委員会副委員長の後藤雄則弁護士にインタビューしました。
――まず率直に、「クイック法律相談」とはどんなものですか?
「クイック法律相談」は、弁護士が10分ほどの無料法律相談を行うものです。 相談内容も限定せず、様々なご相談をお受けいたします。
――なぜ「クイック法律相談」を実施することになったのでしょうか?
2002年に閣議決定された司法制度改革推進計画により、弁護士の数は飛躍的に増加しています。 しかし、一般の市民の方々と弁護士の間の垣根が取り払われたとは決していえないままであると思いますし、依然として弁護士には相談しづらいという部分はあるかと思います。 これは、計画の見通しが不十分であった点もあると思いますが、他方で弁護士の側も、相談しやすさを感じてもらえるような努力が不足していたことも確かです。
そこで、弁護士会として、少しでも多くの方に、弁護士をより身近に感じてもらい、積極的に弁護士に相談や依頼ができるような環境を作りたいと考え、気軽に相談できるきっかけの一つとして、10分間の無料法律相談を実施することにしました。
――「クイック法律相談」を札幌駅前通地下歩行空間(通称「チ・カ・ホ」)広場で実施することにしたのは何か理由があるのですか。
通常、弁護士が法律相談をするときには、事務所に来て頂いて相談を受けます。 しかし、なかなか事務所にまで行って聞くほどの話なのかどうか、ということで悩まれている方も多く、相談しづらいという方も多いと思います。 そこで、逆にこちらから出て行ってお話を聞こう!ということで考えました。 正直なところ、クイック法律相談を実施した場合にどのくらいの方が相談に来てくださるかは見通しが立たないため、どの程度の規模で実施してよいかということについて頭を悩ませていました。ですが、冒頭にも申し上げました岩見沢百餅祭りなどで行ったときに意外に多くの相談を頂きましたので、今回、正式に地下歩行空間での実施となりました。 もし、これで全く相談がなければ、二度と実施しないと思います(笑)。
――今回の「クイック法律相談」で注目して欲しい点はありますか。
通常、弁護士への相談というのは、秘密を守れるように個室で行われますが、今回はあえてオープンな形で実施します。 これは、気軽に立ち寄ってもらいたいということや、カフェのようなリラックスした気持ちで弁護士と対面していただきたいと考えたからです。
――最後に、ウココロWebをご覧のみなさんへのメッセージをお願いいたします。

後藤雄則弁護士
当日は、私のようなサイズの大きい弁護士ばかりでなく、若手やベテラン、男性女性などバラエティに富んだ数多くの弁護士が立ち会いますので、ちょっと弁護士を見てみようという軽い気持ちで眺めていかれるだけでも構いません。 また、法律相談に限らず、弁護士や弁護士会についての素朴な疑問についてご質問いただければと思います。 ぜひ6月15日(土)に札幌駅前通地下歩行空間広場で実施される「クイック法律相談」に足を運んでみてください。
札幌駅前通地下歩行空間(通称「チ・カ・ホ」)広場での無料法律相談「クイック法律相談」のご案内
日時 | 平成25年6月15日(土) 午前10時~午後5時 |
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場所 | 札幌駅前通地下歩行空間(通称「チ・カ・ホ」)「憩いの空間」E5~E6 |
イベント概要 |
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対象 | 特に制限なし。 なお、高齢者・障害者相談についても受付け、高齢者・障害者支援委員会の委員が対応します。 |
定員 | なし |
参加方法 | 事前申込不要 |
相談料 | 無料 |
主催 | 札幌弁護士会 法律相談センター運営委員会 |