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2023/02/20

法律のプロは、あなたのすぐそばにいる!  知ってみよう!弁護士のお仕事:北海道新聞デジタル

記事

※以下の記事は、北海道新聞社のどうしん電子版に掲載された記事体広告となります。
当会が作成に協力したもので、北海道新聞社の許諾を得て掲載しております。

法律のプロは、あなたのすぐそばにいる!知ってみよう!弁護士のお仕事

 「弁護士さんに相談をしてみたいけど、ちょっとハードルが高そうだな~」そんなことを感じている方も多いのではないでしょうか。札幌弁護士会ではそんな方のために、弁護士がお応えする離婚や多重債務、相続などの法律相談を気軽に無料で利用いただけるよう「法律相談センター」を開設しています。
 札幌弁護士会に所属している弁護士824名のうち、法律相談センターに登録している弁護士はおよそ600名。彼らはみな「ひとりでも多くのお悩みを解決したい」という思いで日々奔走しています。今回はそんな弁護士のある1日のお仕事をレポート。弁護士とそのお仕事を身近に感じていただけたらと思います。

※「弁護士のある1日のお仕事」は弁護士に守秘義務が課されていることから、実際の業務を基にしたフィクションにて構成しています。

震災を機に弁護士の道へ
依頼者の喜びがやりがいです

 菊地先生は宮城県仙台市出身。大学進学を機に上京し、春休みの帰省中に東日本大震災を経験。大変な状況の中でも被災者を支援する地元弁護士の活動を知り、弁護士という職業の活躍するフィールドの広さに興味を引かれたそうです。その経験から「自分の個性が生かせて、なおかつ人に必要としてもらえる仕事に就きたい」と弁護士になることを決意したそうです。
 2017年に司法試験合格。司法修習で配属された札幌にて弁護士としてのキャリアをスタートさせ、企業法務を多く扱う札幌市内の法律事務所で経験を積んだ後、2022年2月から現事務所に勤務しています。プライベートは、休みが取れるとご友人と札幌近郊の海で釣り糸を垂らしたり、近くの河辺で日帰りキャンプを楽しむアウトドア派だそうです。

川守田大介法律事務所
弁護士 菊地 紘介先生

菊地先生のある1日

7:30 起床

シャワーを浴び、テレビのニュースを流しつつ身支度。
通勤の地下鉄の中ではスマホアプリでニュースや一日のタスクをチェックするそうです。

9:00 事務所に出勤

出勤の様子

勤務する川守田大介法律事務所は札幌市中央区のオフィスビルに居を構えます。
弁護士資格を持つのは「ボス弁」こと所長の川守田先生と菊地先生のおふたりです。

9:30 始業

電話対応の様子

メールチェックや依頼者への電話連絡を朝からこなします。
遺産分割について受けた依頼者との電話打合せからこの日の仕事がはじまりました。
簡潔な内容であれば、対面ではなく電話で打合せをすることもしばしばあるそうです。

10:20 札幌地方裁判所に出頭

札幌地方裁判所出頭の様子

オフィスから歩いてすぐの札幌地方裁判所へ。
10時30分から裁判が予定されています。
この日は、すでに終了した業務の代金を支払ってもらえず困っているという会社から受任した訴訟の手続でした。

「筆記用具、スケジュール帳、訴訟記録、弁護士バッジは裁判の必須アイテム。裁判所に入館する際は身分証明が必要ですが、最近は、弁護士バッジの代わりに日本弁護士連合会から発行される身分証を利用する弁護士も増えてきています」


菊地先生に質問

裁判はどんなふうに進むのですか?
ドラマや映画では、訴訟の序盤から法廷で白熱した証人尋問を繰り広げる弁護士が登場しますが、実際の訴訟は主張書面や資料(証拠)のやり取りに多くの時間を使います。
こちらが書面を提出すると相手方が反論の書面を出してきて、さらにこちらが書面で反論する……これを繰り返して争点と証拠を整理し、終盤に重要なポイントに絞って集中的に証人の尋問手続を行い、判決が言い渡されます。
訴訟中に和解が成立すれば判決を待たずに裁判が終了しますが、第一審の判決まで半年以上かかることが通常で、1年以上かかることも珍しくありません。

12:00 昼食

昼食の様子

よく行くオフィス近くの喫茶店で他事務所の先生と打ち合わせを兼ねたランチ。
栄養のバランスがいい日替わり定食が定番のオーダーとのこと。

13:30 札幌弁護士会「法律相談センター」

相談を受けている様子
法律相談センター

札幌市中央区北1条西10丁目にある札幌弁護士会館に赴き、2階にある法律相談センターの相談室に入室。
菊地先生は平均すると月に2〜3回、センターで相談を担当するそうです。
法律相談センターでは、内容に応じて1件あたり30分又は45分の時間をかけて相談を受け、担当時間内に順次複数件の相談に対応します。

「相談されるご本人が『この話は相談と関係ないかも』と思っていても、そこに解決のヒントが潜んでいるかもしれません。そのため、相談される方がリラックスして、いろいろと話してもらいやすい雰囲気づくりを心がけています」


菊地先生に質問

法律相談センターはどんなところですか?
札幌弁護士会が札幌市内および道央圏に開設している無料の法律相談窓口です。
金銭トラブルや離婚問題、相続・遺言、雇用トラブル、多重債務、交通事故など、さまざまなご相談に応じています。
札幌法律相談センターでは、相談者のプライバシーに配慮した個別相談室を複数ご用意しています。
ご予約いただいた上で実施する相談は、原則面談相談ですが、新型コロナウイルスの感染防止への配慮として、相談者からのご希望があれば電話相談とすることも可能です。

16:30 事務所で依頼者と面談

相談を受けている様子

事務所に戻ると、約束時間より早く着いた依頼者がお待ちかね。
コロナ禍の影響で業績が悪化したことを理由に勤務先から解雇を言い渡された方からの相談です。
法律相談では、人物相関図や時系列表などのメモのほか、相談内容に関連する契約書などの書類を持参すると、効率的に事実関係を整理しやすくなることが多いそうです。
よく分からないままに泣き寝入りせず、また紛争が大きくならないうちに軽い気持ちで弁護士に相談してもらえた方が、弁護士としてもとりうる方針が増えることが多く、より良い問題解決につながりやすいとのこと。

「問題が解決して安心し、前向きな気持ちになっていただけるのが一番のやりがいです!」


菊地先生に質問

お仕事の中で印象的なエピソードがあれば教えてください。
弁護士になって1年目に担当した刑事事件です。罪を認めている本人の後悔や葛藤、自責の念を目の当たりにして、更生を支えるのも弁護士の役目だと改めて実感しました。また、遺産分割を巡って紛争化してしまっていた相続案件で、代理人として介入して以降、依頼者が心に抱えた様々な思いに耳を傾けつつ、時間をかけて建設的に話し合い、円満に問題が解決して「菊地先生に頼んで良かった」と心から喜んでくれたケースも、弁護士冥利に尽きると嬉しく思いました。

18:00 書面作成

事務作業の様子

まだまだ仕事は終わりません。
裁判外での交渉のための連絡文書の作成や、訴訟や調停などの手続で裁判所に提出する書面の起案などに集中して取り組みます。

「夕方以降が書面作成のゴールデンタイム。日中は外出していたり、電話に追われていたりと、集中して行う業務の時間がとりづらいものです」


21:00 帰宅

一日の仕事にひと段落をつけて退勤。ビシッと仕事をした後に自宅でビールを呑む瞬間が至福の時だそうです。菊地先生、今日もお疲れ様でした!

法律相談センターにはあなたに寄り添う弁護士がいます

 弁護士は決して遠い存在ではありません。相談者と同じひとりの人間としてお悩みに耳を傾け、法律のプロとして全力で問題解決に臨みます。
 「知り合いに弁護士がいない」「どこに相談したら良いのかわからない」そんなあなたと弁護士をつなぐために、法律相談センターがあります。問題を法的に解決するためにどんな方法があるのか、弁護士に依頼すべきかどうか、弁護士があなたと相談しながら最善の方法をご提案します。
 まずはお電話またはインターネットでお気軽にお申し込みください。法律のプロ=弁護士は、あなたのすぐそばにいます。

札幌弁護士会の「法律相談センター」予約受付電話
相談料
無 料
 011-251-7730

<受付時間>月~金(祝日除く)10:00~12:00/13:00~16:00

提供/札幌弁護士会 企画制作/北海道新聞社営業局