2024年2月11日(日曜日)、札幌弁護士会において、「法律家って何?~弁護士・裁判官・検察官と話してみませんか?」というイベントを開催いたしました。
このイベントは、札幌地方裁判所及び札幌地方検察庁のご協力の下、より多くの方々に法律家(=弁護士、裁判官、検察官)を目指していただくことを目的とするイベントで、令和5年度は北海道内の4年制大学の学生に加えて同じく北海道内の高校生を参加対象として開催されました。
イベント当日は、3連休の真っ只中にも関わらず、司法試験受験に向けて勉強に励んでいる大学生から、弁護士、裁判官、検察官についてあまり知らない(知りたくて参加した)高校生まで、計24名の幅広い方々にご参加頂きました。
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イベントでは、裁判官及び検察官(1名ずつ)をお招きし、弁護士(1名)を加えてのパネルディスカッションを中心に、「法曹の1日」として、弁護士、裁判官、検察官それぞれの日常の紹介や参加者との座談会を行いました。
パネルディスカッションでは、居酒屋チェーン店で醤油さしを舐めてその様子をSNSに投稿した、という架空の出来事を元にして、法律的にどのような問題があり得るのか、弁護士、裁判官、検察官はそれぞれどのように関わっていくのかといったことが議論されました。
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「法曹の1日」では、弁護士、裁判官、検察官の三者それぞれから、出勤する時間や、いつもどのような仕事を行っているのか、といった日常の仕事の様子について紹介していただきました。
座談会では、いくつかのグループに分かれて、参加者の方々に、弁護士、裁判官、検察官とざっくばらんに直接話す機会を設けさせていただきました。参加者の方々からは、司法試験のためにどのくらい勉強したのか、何が仕事のやりがいとなっているか、法律家を目指したきっかけはどのようなものか、といった幅広い質問が積極的にされ、とても盛り上がっていました。
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ここで、弁護士、裁判官、検察官になる方法などについて簡単にご説明いたします。
弁護士、裁判官、検察官のどれかになるには、年1回行われる司法試験に合格する必要があります。そして、その司法試験を受験するために、受験資格が必要となります。
受験資格を得る方法の1つは、司法試験と同じく年1回行われる司法試験予備試験に合格することです。この司法試験予備試験には受験資格はありません。
(司法試験の)受験資格を得るもう1つの方法は、法科大学院を(原則)修了することです(原則は法科大学院の修了なのですが、現在は、在学中受験という制度があり、法科大学院在学中でも司法試験を受験できるようになっています。)。法科大学院は、ロースクールとも呼ばれ、法律家となるための専門的な教育機関であり、大学に設置されています。令和5年度には、日本全国で合計34の法科大学院が入学者を募集していました。
また、法科大学院には、法学部出身の学生を主な対象とした2年コース(既修コース)と法学部出身でない学生や社会人経験者を主な対象とした3年コース(未修コース)の2つのコースがあります。どちらのコースでも司法試験の受験資格を得られます。
北海道内では、北海道大学が法科大学院を設置しており、札幌弁護士会においても弁護士を教員として派遣するなどの支援をおこなっています。
今回ご紹介しましたイベントは、2024年度においても開催する予定であり、現在札幌弁護士会内で準備を進めています。日程は、2025年2月9日(日曜日)を予定しています。
後日、参加対象の方向けにポスター掲示等のPRも行いますので、法律家にご興味のある方もそうでない方も振るってご参加下さい。