私は同じ夢をよく見る。
それはたいていこんなふうだ。
試験まであと1か月。
それなのに準備は全然できていなくて,焦りまくるという嫌な夢だ。
うなされて目が覚めることだってある。
試験は,大学入試のこともあるし,司法試験のこともある。
1か月前なのに,日本史の勉強に何も手を付けていない。
1か月前なのに,刑事訴訟法の勉強に何も手を付けていない。
なんで計画的にやらなかったのか,
心底後悔する。
夢は,記憶の再生と再処理の過程で生起するそうである。
いつまでもみる夢は,なかなか処理できない記憶ということなのだろうか。
とにかく現実に戻れば,試験が終わって本当によかったと思う。
一方,私の妻も,焦る夢ならよく見るという。
夢の中で彼女は高校生で,
朝,学校に遅刻しそうなのだが,
バスでも自転車でもどうやっても間に合わない状況の夢だそうだ。
妻は今でも遅刻魔だが,
それなりには葛藤があるのかもしれない。
他人の夢の話は退屈だとよく言うが,
皆それぞれに,処理しきれない記憶をかかえて生きている表れだと思うと,
なかなかに興味深いと思う。
さて,時は折しも受験シーズン。
受験生の皆さん,あなたの夢が現実になりますよう,心より健闘を祈ります!