私には1歳の子どもがいる。
子どもができるまで,子どもを連れて外出することがこれほど大変だとは知らなかった。特に大変なのがおむつ替えや授乳場所が少ないことである。
乳児はしょっちゅうお腹を空かせて泣くし,幼児も小さいうちは排泄をコントロールできない。したがって,授乳のタイミングやおむつを替えるタイミングを予測することができない。
全ての施設やお店におむつ替えの場所や授乳スペースを設置してほしい,などと言うつもりはない。しかし,少なくとも不特定多数の人が集まる施設や,「子連れ歓迎」などと宣伝しているお店には設置してほしいと思うのだ。
お盆休みに子どもと2人で秋田から新潟まで特急列車で移動した。新幹線には多目的室なるスペースが存在しており,そこで授乳やおむつ替えができるらしいのだが,在来線の特急列車にはそのようなスペースはない。乗車前に食事を済ませ,おむつも替えておいたが,不測の事態に備え,車掌さんにおむつ替えできるスペースの有無を確認した。答えは「ありません」だった。がっかりした顔をしたであろう私に,車掌さんは,「声を掛けていただければ,狭いですが乗務員用のスペースをお使いいただけるようにしますよ」と言ってくれた。幸い,お昼寝の時間帯を選んで乗ったため,子どもは乗車時間のほとんどを寝て過ごし,授乳やおむつ替えの必要はなかった。夏の暑い時期に,狭いスペースで,激しく動き回る子どものおむつ替えをしなくて済んだことにホッとしている。
なお,札幌弁護士会2階の女子トイレにはおむつ交換台が設置されている。安心して子どもを連れて法律相談に来ていただきたい。イクメンのために男子トイレにもおむつ交換台を設置してほしいところだ。