ただ今、空港でこの記事を書いています。
旅行のために空港に来ると、これからの旅でどんな出会いが待っているのだろう、どんな思い出ができるのだろう、そんなことを考えていつもわくわくします。
今回の旅は、ハワイのマウイ島で行われる、アメリカ人の彼と結婚する友人の結婚式に出席することが目的です。10年来の友達であり、かつ、その彼と付き合い始めた頃のこと、遠距離恋愛で大変だったことなどなど、いろいろと思い入れのあるカップルなので、きっと感動して幸せをたくさん分けてもらえることでしょう。
これまでの旅でも多くの素敵な出会いがありました。
初めての海外である韓国は、前評判通り、焼肉を初めとして食事がとにかく美味しく、ほとんどの場所で日本語も通じ、それほど海外という気がしませんでした。
その次に訪れたベトナムとカンボジアは、空港を降り立った瞬間、まさに東南アジアというもわっとした空気が漂い、バイクの多さとその騒音に驚きつつも、人々の人懐こい笑顔が印象的でした。ベトナムでは、ソフトシェルクラブという小さい蟹をまるまる炒めた料理が絶品でした。カンボジアは、料理の予備知識は全くなかったのですが、意外や意外、マイルド味付けで何でも美味しく、特に鶏肉と青こしょうの炒め物は、白米がすすむおかずナンバー1でした。
これを機に東南アジアにはまり、その次はラオスを目的地と定め、町全体が世界遺産であるルアンパバーンという都市に滞在しました。仏教国であり、毎朝托鉢が行われているのですが、まだ朝もやが残る町のなかに、僧侶たちのオレンジ色の袈裟が目に鮮やかでした。屋台で買ったソーセージとビールを楽しみつつ、メコン川の雄大な流れを眺めていると、月並みな言い方ですが、自分の悩みなんてほんのちっぽけなものだと思えるから不思議です。
冒頭の友人が北京に住んでいたときには、彼女のもとを訪れ、中国語が堪能な彼女のパートナーのお陰もあり、大変美味しい北京ダックに舌鼓をうちつつ、紫禁城では中国の歴史の壮大さを実感しました。
その後は、中央アジアのウズベキスタンへ行きました。サマルカンドでは、タイル地の色目が美しいイスラム教建築を初めて目にし、名物でもある円盤状になっているパンが大変美味しかったため、ぜひ家族に味わってもらおうと日本に持ち帰りましたが、案の定湿気が多い我が国ではあっという間にカビが生えてしまいました。ホームステイ先のお母さんが、帰国の夜に、伝統料理であるプロフを作ってくれ、お腹と胸がいっぱいになったのとウォッカを少々飲んだせいか、成田までぐっすりでした。
・・・と、ここまででお気づきのように、私の旅では食べ物の思い出が非常に重要な位置を占めています。自他共に認める食いしん坊であり、たいていのものは口にできるため(ただしゲテモノはどちらかと言えば苦手です)、旅するごとに好きなものが増えるのが悩みの種です。
旅行雑誌を眺めつつ、次はどこの名産品を食べようかと妄想するのが、日々の気分転換の一つとなっています。
2012/11/01
世界食紀行~アジア編~
