最近カメラを購入し,時折撮影に出掛けています。
つい先日も,紅葉を撮影すべくニセコ方面に行ってきました。
今回のメンバーは,我が師匠と同僚と私の三人でした。
途中,同僚をピックアップして,朝五時ころ師匠宅を出発しました。目指すは神仙沼です。
小樽・余市を抜け,意気揚々とニセコパノラマラインに入ったときに悲劇は起こりました。
「冬期間通行止」
なんと,我々が訪れた2日前から通行止になってしまっていました。
メインの撮影場所と目されていた神仙沼での撮影がいきなり頓挫し,途方に暮れつつも周辺で若干の撮影を敢行することにしました。
そんな中の一枚がこれです。
パノラマラインが既に通行止にされるだけのことはあり,もはや晩秋の様相を呈していました。
葉は枯れかかり,寒暖の差が小さかったせいか鮮やかな紅に出会うこともできませんでした。
次に,真狩周辺で昼食をとろうとして徘徊したのですが,今度は心当たりのお店がどうしても見当たりませんでした。
そこで,某所で昼食を食べることにしたのですが,その店が強烈でした。
まず,
①店員が厨房から顔も出さず客の人数だけを聞く(メニューが事実上一択になっているため客の人数さえ分かれば店側には支障はないらしい。)
そして,
②看板メニューの定食が品切れ(みそ汁と漬け物を用意していないらしい。)
さらには,
③食事を運んできた店員が,テーブル上にいた虫を掴み,私の足下に叩きつける
とどめには,
④食材の質が・・・
通行止に打ちのめされ,せめてすてきな昼食を食べて,心と体を温めようと思っていた私のもくろみはもろくも崩れ去ったのです。
私が何をしたというのでしょうか。
同僚だけはなぜか喜んでいました。貴重な経験を堪能していたようです。
気を取り直して我々は,半月湖に向かいました。最初,羊蹄山の登山ルートを進みそうになった我々に,仙人のような風貌の方が半月湖への道を教えてくれたので,滞りなく半月湖に到着しました。
半月湖から望む羊蹄山はなかなかの眺めでした。
日も暮れたので,その日の撮影はそこで打ち止めにして,ニセコの温泉宿に泊まりました。曇っていたので夜空の撮影は断念し,すぐに寝ました。
翌日は,午後には雨が降るという予報だったので時間との戦いでした。
最初の撮影ポイントは,美笛の滝付近の渓流。
渓流なのに,水の流れが止まっているところばかり撮影していました。
いつ雨が降り始めるか分からないので,ほどほどで切り上げ,次は白扇の滝へ。
白い扇のように見えるというのが名前の由来らしいのですが,扇っぽい写真は全く撮らず,気の赴くままにひたすら「紅」を求めてうろちょろしていました。
しかし,ここでも「紅」はほとんどなく,黄色だったり,枯れ気味だったりしていました。それでも「紅」に拘っていたらどんどん被写体が寂しくなっていきました。
最後の一枚が落ちるときに・・・という気持ちになってしまったり,寒くなってきたりして,引き上げることにすると,本格的に雨が降り始めました。
当初の目的地にたどり着けなかったり,様々なアクシデントに見舞われたりしましたが,天気だけは最後まで味方してくれたようです。
今回の教訓は,何事も下調べと柔軟性が大事ということでしょうか。
パノラマラインが封鎖されているかどうかくらい調べられたはずなのに。
次に撮影に行くとしたら冬でしょうか。カラマツの樹氷をとってみたいと思っています。
今度は,ちゃんと下調べをしてから行くようにします。