うさぎを飼っています。
うさぎを飼っていると、必ずと言っていいほど、「うさぎって、寂しいと死んじゃうんでしょ?」と聞かれます。うさぎを飼うにあたって、うさぎに関する色々な本を読みましたが、どの本にも「迷信です。」と書かれています。ある本には、「うさぎは夜行性のため、昼間はむしろ放っておいてほしいくらいかもしれません。」というようなことも書かれています。
うさぎを飼い始めてから、とても意外だったことは、うさぎは非常に感情表現が豊かであるということです。機嫌がよいとき、嬉しいときなどは、その場で垂直ジャンプして喜びます。怒っているときは、足を床にタンと踏み鳴らし、ジダンダを踏みます。なでられて気持ちがよいときは、猫がのどを鳴らすような感じで、歯ぎしりをしてみせます。おやつがもらえるとわかったときは、私の足の周りを八の字に駆け回ります。おやつに対しては、とても敏感で、おやつの入っている袋がカサっとなるだけで、一目散に駆け寄ってきます。
そして、これは個体差もあるのかもしれませんが、とても甘えん坊です。なでられるのがとても好きです。なでられたいときは、近くに寄って来て、鼻先でツンツンしてきます。気が済むまでなでてやろうと思うと、一時間では足りません。気が済まないうちになでるのを止めると、ハッとした顔をして、またツンツンしてきます。興味が自分に向いていないと感じると、わざとぶつかって来てみたり、ガサガサと大きい音を立ててみたりします。そうして、結局、気が済むまでなでることになります。
このような仕草をみていると、「寂しいと本当に死んじゃうかもなぁ。」と思ってしまいます。
そのくせ、気が済むまでなでられた後は、必ず毛づくろいをします。耳の先から尻尾の先まで、入念に行います。まるで、汚いものにでも触られたかのように。まったく失礼なやつです。
でも、そんなところがまた可愛かったりします。