「135カ国中101位」これが何の順位がお分かりになるでしょうか。
スイスのシンクタンクである世界経済フォーラムというところが行った、2012年の「男女格差報告」というもので、日本は調査対象の中で101位、先進国や主要国の中で最低水準だそうです。
私自身も相談を受けていても、本当は女性弁護士に相談したかったのだろうなぁと思うこともありました。
札幌弁護士会にも女性弁護士は一定数が登録していますが、経験年数の上の弁護士ほど女性の割合は低くなっていますし、それは全国的にも同様だと思います。
弁護士という業界全体がそうであったのだと思います。行きすぎた格差解消措置はかえってひずみを生じさせますが、上記の順位からすればまだまだ日本ではそうした解消措置が考えられて然るべきと思います。
司法試験というハードルがあり、一定の基準を求めることと、そもそもの受験者の男女割合からすれば簡単に解消はできないかもしれませんが、女性弁護士が少ないということで不利益が起きないように対応していくことは弁護士会としても重要と考えています。
そうした中、札幌弁護士会では、女性弁護士が中心となって企画した、女性の女性弁護士に相談するための無料電話相談が始まりました。
「ほっとらいんぶ~け」、という電話相談で、昨年の12月20日から始まっています。
相談は、月水金は午後4時から7時まで、火木は午後0時から3時までの3時間という時間帯で実施しています。
当初どれだけの需要があるのかな、と思っていたところ、この1月、2月と電話相談が絶えない状態と聞いております。
弁護士に相談すること自体なかなか思い切れない中で、さらにその割合が少ない女性弁護士に相談するということは、これまでは本当に大変だったのではないかと改めて思い直しました。
相談としては離婚に関する相談の割合が極めて多いと伺っておりますが、きっと同性だからこそ話し合える部分があるのではないかと思います。
女性の弁護士に相談したい!という女性の方は是非お電話して頂ければと思います。
ほっとらいんぶ~け 050-3369-0550
(相談料は無料ですが、通話料は相談される方のご負担となります)