執筆:浦河ひまわり基金法律事務所
葉山 裕士 弁護士
「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」「架空請求詐欺」「還付金詐欺」、連日のようにいろいろな詐欺が新聞やテレビで報道されています。最近では、「必ず儲かる」「あなたしか買えない」「高値で買い取る」などとウソを言って、投資目的と称して高額のお金をだまし取る事件を報道で目にする機会が増えています。
このような詐欺が許されないことはいうまでもありませんが、万が一被害に遭ってしまうと、だまし取られたお金を取り戻すのは簡単ではありません。
そのため、まず一番肝心なことは「だまされないこと」に尽きます。
だまされないために大切なことは、自分だけで判断せずに誰かに相談することです。日頃から、報道等に注意をして、自分は大丈夫と思っていたとしても、新しい詐欺の手口は日々生まれており、今までに聞いたことがない詐欺に遭えば、自分1人ではパニックになってだまされてしまうことがあるかもしれません。
ですので、簡単にお金がもらえると思わせるような話や、やたらと恐怖感をあおるような話を受けた場合(例えば、「すぐに手続きをしないと警察に捕まる」、「あなたの個人情報が流出しているから、すぐに止めるのにお金が必要だ」など)、まずは一度落ち着いて警察や友人、知人など話しやすい人に相談してみて下さい。
弁護士ももちろん「こういう話は詐欺ではないか」というご相談を受け付けていますので、不審な電話などを受けたときにはお近くの弁護士にご相談下さい。
また、札幌弁護士会では、現在特殊詐欺防止のためのキャンペーンを行っております。日高管内においても、今後弁護士会の無料電話相談の電話番号を記したチラシやマグネットを配付させていただく予定です。お手元に届いた際には、もしものときのために、ぜひ配布物をご活用下さい。
弁護士会の無料電話相談では、特殊詐欺以外のご相談も受け付けており、上に記載した配布物がお手元に届く前にも利用することができます。法律事務所へ行くのにはちょっと抵抗がある、弁護士と顔を合わせたら緊張して話せそうにないという方も、まずはお気軽に弁護士会の無料電話相談をご利用下さい。電話番号は、011-281-8686、電話の受付時間は平日10時から16時までとなっています。