執筆:浦河ひまわり基金法律事務所
葉山 裕士 弁護士
「弁護士にこんなことを相談して良いのか」、「もっと大きなトラブルではないと弁護士は相談を聞いてくれないのではないか」、そんな不安から弁護士への相談を迷う方がいらっしゃいます。
こういった「弁護士に何を相談したら良いのか」という疑問への回答は、「まずは何でも相談してみて下さい」という一言に尽きます。
自分ではまだたいした問題ではないと思っていることでも、判断を間違えば紛争に発展してしまうかもしれません。そのようなときに、事前に弁護士に相談をしておけば、例えば「こういう対応をするとトラブルになるかもしれない」あるいは、「こういう状態になったら、もう1度相談した方が良いですよ」といった、自分で問題を処理する際の参考になる情報を得られることがあります。
また、漠然と困っていることはあっても、誰に相談したら良いかがわからないということもあるかもしれません。そのようなときに、弁護士に相談することで、どういった窓口があるのかといったアドバイスを受けることができます。
時には、人生相談、お悩み相談のようになるときもありますが、だからといって「それは弁護士に話すことじゃないから」などという対応をすることはありません。むしろ、そういったお話からトラブルの芽が見えてきて、今後の対策のアドバイスが受けられるといったこともあります。
おそらく、皆さんが思っている以上に、弁護士はいろいろな相談を受けています。本当は、こういう相談ができますよと全部ご説明できれば良いのですが、とてもこの紙面では説明できないくらいの相談内容があります。なので、「弁護士に何を相談したら良いのか」という疑問には「まずは何でも相談してみてください」という答えになるのです。それくらい弁護士が扱う相談は多いので、「まずは相談してみれば良いのだ」と、あまり身構えずに気軽に弁護士への相談を利用していただけたらと思います。
もっとも、そうはいっても弁護士に相談をしたらお金がかかるのではないかと思うかもしれません。
法律相談料については、ひだか弁護士相談センターでは無料となっています。最寄りの法律事務所で相談する際にも、法テラスという機関を利用して、法律相談料の援助を受けられる場合もあります。
実際に弁護士に頼んだ場合に必要な費用も不安だと思いますので、遠慮なく相談の際に質問してみて下さい。
インターネットや書籍である程度のことは調べられますが、その方にとって最適な方法は実際にお話を聞いてみなければわからないことが多くあります。ご自身に取って最適な方法を知るためにも、最寄りの法律事務所やひだか弁護士相談センターをぜひご利用ください。
以上