執筆:浦河ひまわり基金法律事務所
葉山 裕士 弁護士
日高地方の法律事務所は、新ひだか町・浦河町にそれぞれ1つずつありますが、いずれも「○○ひまわり基金法律事務所」という名前になっています。
そのため、相談者の方から「何か関係があるんですか?」とか「本店はどこなんですか?」といった質問をいただくことがあります。
「ひまわり基金法律事務所」という法律事務所名は、弁護士の人数が十分ではない地域(弁護士過疎地域といいます)をなくすため、弁護士会の支援を受けて開設・運営をされている法律事務所につけられています。全国ではこれまで116カ所に設置されてきました(2016年4月1日現在)。
これらの法律事務所は、それぞれが独立した法律事務所であり、同じ「ひまわり基金法律事務所」という名前であっても、本店・支店のような関係ではありません。
日高地方では、もともと新ひだか町に法律事務所がありましたが、2011年に浦河町に法律事務所が開設されました。その開設された目的の1つには、裁判では通常訴える人と訴えられる人が居ますから、どちらの立場に立った方でもできる限り近くの弁護士に依頼できるようにするということがあります。
こういった目的で日高地方には2つの「ひまわり基金法律事務所」が開設されていますので、事件の当事者それぞれが、各町のひまわり基金の弁護士に依頼されることは当然想定されていますし、それを前提に各事務所の弁護士も毎日の業務に取り組んでいます。ですので、事件の相手方がひまわり基金の弁護士に依頼していたとしても、安心してお近くの弁護士にご相談下さい。
私は、これまで5年間、浦河ひまわり基金法律事務所で業務を行ってまいりましたが、この10月に任期を終え、同事務所での業務を終えることとなりました。私はこの5年間、日高地方、とりわけ東部地区の皆様のご支援があって業務を行ってくることができました。この場をお借りして、皆様に御礼を申し上げます。
弁護士が交代することにはなりますが、浦河町のひまわり基金法律事務所はこれからも存続していきます。また、新ひだか町ではこのコラムも担当されている原弁護士がご夫婦で活躍されています。
今後とも日高地方の2つの「ひまわり基金法律事務所」への変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
以上