執筆:佐藤 光太 弁護士
(以下、日高報知新聞に掲載されたものです。)
「弁護士の一日って何をしているの?」
そんな素朴な疑問にお答えするため、ある現役弁護士の一日をご紹介します。
・午前8時30分
業務開始。
まずは、メールや届いた郵便物の確認から一日が始まります。
依頼者や裁判所からの連絡に目を通し、必要なメールへの返信や対応を行います。
・午前9時〜午後5時
この時間帯は、主に次の三つの業務を行います。
① 法律相談
「事故に遭った」「家族のことで悩んでいる」「会社とのトラブルがある」など、相談内容はさまざまです。
弁護士は、いきなり法律の話をするのではなく、まずは相談者のお話を丁寧に伺うことを大切にしています。
どんな気持ちで困っているのかを理解することが、解決への第一歩だからです。
実際に事務所へお越しいただき、資料を確認しながらご相談を受けることもあれば、遠方にお住まいの方にはオンラインで相談を行うこともあります。
② 裁判対応
裁判の期日に参加する業務です。
裁判所へ出向くイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、近年ではオンラインで裁判期日が行われることも増えており、裁判所もデジタル化が進んでいます。
③ 書類作成
交渉中の事件で相手方に送付する書面や、裁判中の事件で裁判所に提出する主張書面等を作成します。
わずかな言い回しの違いで意味が変わることもあるため、言葉の使い方には細心の注意を払い、何度も読み返して確認します。
地道な作業ですが、とても重要な仕事です。
・午後5時以降
午後5時以降は裁判期日が入らないため、書類作成や翌日の裁判の準備など、事務作業が中心となります。
仕事が終わる時間は日によって異なります。
自営業のため、気がつくと遅くまで仕事をしてしまうこともありますが、友人との食事やプライベートの時間を大切にするため、早めに切り上げる日もあります。
最後に、相談者や依頼者から「安心しました」「依頼してよかったです」と言っていただけると、忙しい中でも、この仕事をしていてよかったと感じます。
毎日、人の話を聞き、悩みに向き合い、少しでも前に進むお手伝いをする。
それが、弁護士の一日です。

