執筆:塚田 学 弁護士
インターネットやSNSが普及した現代、私たちは日々膨大な情報に触れています。しかし、その中には誤った情報や意図的に操作された情報も少なくありません。このような中、正しい情報を見極める力は、日常生活を安心して送るために欠かせないものです。この記事では、情報を取得する上での注意点や具体的な対策について、分かりやすく解説します。
情報を受け取る際の注意点
1. 出所の確認: 情報の信憑性を判断するため、発信者が信頼できる人物かどうか、情報源が示されているのか、を確認しましょう。
2. 一次情報の確認: 公式のウェブサイトや記者会見の記録など、情報の元となった発言やデータ(一次情報)を確認し、情報が一次情報を正確に反映しているのか確認しましょう。
3. 複数の情報源の比較: 一つの情報だけを鵜呑みにせず、新聞、テレビ、インターネットなど、異なるメディアを比較することで、情報の偏りなどを避け、情報の正確性を高めることができます。
4. 疑問を持つ習慣: 情報をそのまま信じるのではなく、「これは本当だろうか?」と考える習慣を持つことが大切です。不自然な内容や極端な主張には特に注意し、他の情報と照らし合わせる姿勢を持ちましょう。
日常生活での具体的な行動
1. 検索による確認: 気になる情報は検索エンジンで調べ、異なる視点の記事を読むことで全体像を把握しましょう。
2. 専門家や信頼できる機関への相談: たとえば、健康に関する情報で不安を感じたら医師に相談したり、消費者問題に関する疑問は消費生活センターや札幌弁護士会で開催されている無料法律相談などを利用し、専門家を頼りましょう。特に法的な問題は早期の相談により解決できることがあります。
3. SNSでの拡散に注意: 不確実な情報のシェアや拡散は控えましょう。引用するだけでも違法な情報を広める法的責任が発生することがあります。
まとめ
正しい情報を受け取る力を身につけるには、自分自身で情報を精査する姿勢が不可欠です。スマートフォンでニュースを読む際は、公式アプリや信頼できるニュースサイトを利用しましょう。情報を受け取る際に疑問を持ち、確認する習慣をつけることで、安全で正確な情報環境を築くことができます。