周波数 | 三角山放送局 76.2MHz「トークinクローゼット」内コーナー |
---|---|
放送時間 | 毎週火曜日 AM 9:15~ |
「良い遺言の日」について等
第2、目次
(1)業革委員会について
(2)ひまわりほっとダイヤルの広報
(3)事業承継
放送日 | 2018年3月6日、2018年3月13日 |
---|---|
ゲスト | 諸星啓太 弁護士、竹川靖之 弁護士 |
今週の放送 キーワード |
業務改革委員会,中小企業の法律相談,ひまわりほっとダイヤル,相談の予約,相談の流れ,相談料無料,事業承継,良い遺言の日 |
―はい,今週も「札幌弁護士会の知恵袋」の時間がやって参りました。
毎週火曜日の午前9時15分から15分間,役立つ情報を月替わりのテーマで放送します。
第121回目のゲストは,札幌弁護士会所属の諸星渓太(もろほしけいた)さん,竹川靖之(たけかわやすゆき)さんのお二方です。
諸星・竹川:よろしくお願いします。
第1、業革委員会について
―お二人はどういうご関係ですか。
諸星:業務改革推進委員会、略して、業革委員会の委員同士という関係です。
Youtubeでも配信されると伺いましたので、当委員会一押しのイケメンの竹川さんを連れて参りました。ご覧のようにモデル顔負けのスラッと体型のイケメン弁護士です。
―私もお会いしたときからスラッと体型のイケメンだとおもっていました。
スラッと体型でイケメンの竹川さんは、平成30年4月13日金曜日の午後1時30分から札幌駅前のエルプラザで開催される良い遺言(いごん)の日記念講演会の講師もされると伺っています。
諸星さんも何か担当されるのですか?
諸星:私は、スラッと体型でイケメンの竹川さんのイケメン具合が更に引き立つように照明担当です。
―それは大役ですね。
諸星:はい。ミスがあると全国の竹川ファンによって私のSNSが炎上してしまうおそれがありますので、気が引き締まる思いです。
―そろそろ竹川さんが恥ずかしそうにしていますが、続けますか?
諸星:もう満足ですので、本題に入りましょう(笑)
―遺言の日のイベントについては次回に改めて伺うとしまして、業革委員会とは聞き慣れない言葉ですね、何をしているのでしょうか。
諸星:札幌弁護士会の委員会のひとつで、主に弁護士の業務の拡充及び改革を図るため、調査研究・企画を行う委員会です。
要するに、皆様に、弁護士の仕事をもっと知ってもらう、そして、もっと利用してもらうにはどうしたらよいかを考えてやってみる委員会です。
その背景には、もっと早く弁護士に相談してくれていたら良かったのに…という弁護士の思いがあります。
―具体的にどういう活動を行ってらっしゃるのですか?
諸星:例えば、市町村にメールで相談できますよ、と働きかけたり、会社の社長さんに初回30分無料の弁護士相談、これを「ひまわりほっとダイヤル」と言うんですが、そういうものがありますよと広報したりしています。
第2、ひまわりほっとダイヤルの広報
―「ひまわりほっとダイヤル」初めて聞きました。
札幌弁護士会には法律相談窓口があると伺っていますが、普通の法律相談の窓口とは違うものですか。
諸星:弁護士会が主催する無料の法律相談というくくりでは同じです。
ただ、この「ひまわりほっとダイヤル」は事業にまつわる法律相談をお受けする、会社のために特化した相談窓口でという点で異なります。
竹川:ひまわりっていう言葉は「弁護士」を表しているんです。弁護士バッチには「外側がひまわり、中央にはかり」がデザインされています。
だから、みなさんに覚えて頂こうと思って「ひまわりほっとダイヤル」と名付けられたんですね。
ひまわりのように日の光に向かって真っ直ぐ、そういう弁護士の理念を中小企業の皆様にも届けたいという思いで命名されました。
―発言もイケメンですね(笑)
竹川:もうやめてください。。。。
―どういった内容の相談があるのでしょうか。
諸星:大きく分けると3つの種類があると思います。
ひとつは、皆さんが想像されているとおり、問題が発生したのでどうしたらよいかという相談です。売掛金を払ってもらえない、社員から残業代請求されている、取引先が倒産したなどです。クレームの対応というのもあります。企業が日々直面する問題につい相談をうけています。
―二つ目は?
諸星:2つめは、トラブルにならないようにどうすべきか、という相談です。
こんな契約しようとしているけど、どうかな?とか、こんな事業をはじめようと思うけど法律の規制などの点は大丈夫かな、従業員を雇うにあたって就業規則をきちんと整備しておきたい、などというものです。
―三つ目は?
諸星:3つめは、もっと事業を発展させるための基盤つくりです。
組織をきちんとして取引先などからより信頼されるようにするための方策を一緒に考えたり、事業を次の世代に引き継ぐことの相談などです。
なお、事業を次の世代に引き継ぐことを、よく「事業承継」と呼びます。これについては後ほどお話しします。
我々としては、ちょっと弁護士さんに聞いてみたい、という相談を気軽にしてもらいたいと考えています。
―相談の方法を教えて下さい。
竹川:受付窓口に予約のお電話頂くか、HPの専用申込フォーム(ひまわり相談ネット)からご連絡下さい。
電話番号は、「0570-001-240」で、HPは「ひまわりほっとダイヤル」で検索頂けると該当ページが出てきます。
―電話相談なんですか?
竹川:いいえ、面談でご相談をお受けしています。
担当する弁護士はリストに記載された弁護士をルールに従って選んでいます。
―何かご体験談はありますか。
諸星:先日、まさにひまわりホット相談で受けた相談なのですが、リース契約を途中解約したいというご相談でした。契約書を拝見すると、途中解約ができない条項となっていました。事業者の場合、クーリングオフは適用されませんので、その方には、途中解約は法律上困難であると回答せざるをえませんでした。契約書を調印する前にご相談いただければ、事前にリスクについて説明できた事案だったと思います。
―何ごとも早目早目に相談が効を奏するんですね。
初回30分無料というのがいいですね。
ひまわりほっとダイアル「0570-001-240」に電話してみて下さい。
第3、事業承継
―では、次は事業承継についてお伺いします。
事業承継というのは何ですか。
竹川:一言でいうと、会社を次の世代に引き継いでもらうことを言います。
―単に、経営者のお子さんに引き継いでもらうことは難しいのですか。
竹川:そうですね、経営者のお子さんに引き継いでもらうことでもいいのですが、子どもが会社の保証債務を負いたくなくて会社を継ぎたくないって言ったらどうなるでしょうか。
―会社を継ぐ人がいなくなりますね。
竹川:会社がなくなると従業員の方が困られますね。
―どうしたらいいでしょうか。
竹川:経営者保証に関するガイドラインというものがあって、それを利用することによって、金融機関が保証債務をなしにしてくれる場合があります。
―経営者保証に関するガイドライン…またまた聞いたことがありません。
竹川:そうですよね。そのための弁護士です。弁護士に経営者の個人保証を解除したいんだけど良い方法はないかなーとちょっと聞いてみるのがいいのではないでしょうか。
また、第三者に会社を継いでもらう方法もあります。いずれにせよ、法的知識が必要となります。
―事業承継は簡単ではないのですね。
竹川:そうですね。
―今まで会社の社長さんはどうしていたのですかね。
諸星:今までは税理士さんや司法書士さんに聞くといった会社の社長さんも多かったと思います。実際、他の士業経由で相談を打診されることも多々あります。
ただ、法的分野の専門家はやはり弁護士ですし、弁護士ならではの思考方法や関わり方があると考えています。
竹川:そうですね、私たちは、事業承継を単なる人(社長)の入れ替えと捉えるのではなく、せっかくの機会なので、
・自分の会社を見直し、より魅力的になるにはどうしたらよいか
・そして安心して引き継いでもらうにはどう進めたらよいか
・引き継ぐ側にわくわくしてもらうにはどうしたらよいか
というような感じで考え、ことをすすめていくことができます。
諸星:弁護士は、単に法律で○か☓を判断せず、皆さんが守ってきた事業の魅力を探り、それを大事にしながら、見直すべき点を一緒になって考えます。
是非ご相談ください。
―そろそろお時間が参りました。次回も引き続き、お二人からお話しを伺います。
本日はありがとうございました。
札幌弁護士会の知恵袋は、札幌弁護士会のホームページで過去の放送分をテキストで見ることができます。また、音声でも聞くことができます。今日の放送で聞き漏らした部分があるという方はぜひチェックしてください。
進行は田島美穂(たしま みほ)でした。
制作・著作
<エグゼクティブプロデューサー>
弁護士坂口唯彦(札幌弁護士会)
<プロデューサー>
弁護士北山祐記,弁護士髙橋健太,弁護士村本耕大(札幌弁護士会)
杉澤洋輝(三角山放送局)
<脚本>
弁護士仲世古善樹、弁護士小川里美、弁護士諸星渓太(札幌弁護士会)
<出演>
番組MC 田島美穂(三角山放送局)
ゲスト 弁護士諸星啓太,弁護士竹川靖之(札幌弁護士会)
<監修>
弁護士上田絵理,弁護士山田敬純,弁護士佐藤敬治(札幌弁護士会)
<初回オンエア>
平成30年3月6日